セブン-イレブンと外部データ

今回はソトミルの開発背景を少しお話したいと思います。

ソトミルは、セブン-イレブンの情報共有・分析の考え方を進化させてできました。

いち早く単品管理・情報分析の重要性に気づいたセブン-イレブンは、世界で初めてマーチャンダイズ・マーケティングにPOS情報を活用しています。
出典:株式会社セブン-イレブン・ジャパン ホームページ「セブン-イレブン徹底解剖」より

POS情報を活用することで単品管理ができるようになり、売れ筋商品がわかり、品揃えの改善や欠品の防止に役立つという小売業のマーチャンダイジングの基本は周知のとおりだと思いますが、セブン-イレブンではさらにマーチャンダイジングの仕組みをより広く体系的に捉えて情報活用・分析を行っています。

POS情報だけでは販売された既存商品しか分析することができず、やがて縮小均衡になり売れなくなってしまいます。そこで、小売業の原則「売れ筋は外にある」を突き詰め、まだ取り扱っていない商品や流行、催事、気象データなども情報として把握・共有することに取り組んできました。

出典:「セブン-イレブン流サービス・イノベーションの条件(碓井誠 著)」を参考に一部加工

POSで売れたもの(内部の情報)と同様に外部の情報も把握し活用することが重要だと述べています。
こうした考え方が既に1990年代に整備され、当時は出来なかったこともITの進化とともにシステム化してマーチャンダイジングに落とし込まれていったのです。今日の第7次情報システムに至るまで「店舗地域の天候」や「店舗周辺のイベント」など個店への対応を強化してきたと述べています。

現在、内部の情報を整備して活用する企業は多くなってきたと感じていますが、外部の情報まで活用できている企業はごくわずかでは無いでしょうか?
ソトミルは、内部の情報活用が進んで、さらにレベルアップを目指して外部の情報活用にも取り組みたい企業に向けて開発しました。

セブン-イレブンのように自分達の情報活用のあり方を整理しつつ、レベルアップを目指して外部データを積極的に使いこなして頂きたいと考えています。