先日の安間さん講演「世界は女性とデジタルが救う!」に関連して懇親会用クイズを用意していたのですが、本当に”懇親!”だけで盛り上がってしまい残念ながら実施できず・・・
というわけでblogに載せることにしました。女性活躍やデジタルに関する内容です。
あくまでもクイズ用なので、色々と省略しています(一部正確性に欠く表現があります)がご了承ください。
目次
女性割合が一番高いのは?
以下のうちで女性割合が一番高いのはどれでしょう?
正解は・・・大学の教員(講師以上)です。
小学校から高等学校の校長の順位はイメージどおりの方が多かったと思います。
大学の教員は思ったよりも多い印象があるのではないでしょうか?
女性割合が一番低いのは?
以下のうちで女性割合が一番低いのはどれでしょう?
正解は・・・大学の理工系の教員(講師以上)です。
理工系に限定すると極端に低くなってしまいました。
企業の女性役員もまだまだ低い状態ですが、株主・市場からの圧力もあり近いうちに30%になると思います。
パーセント目標が良いとは言いませんが、きわめて低いという現状認識はしておいたほうが良いですね。
ちなみに女子学生の割合も理工系は他分野に比べて低い(15~27%)のですが、さらに教員になる割合は極端に下がり5~8%ということです。全分野に比べて割合が下がる理由はあるのでしょうか?気になります。
そういえば私が大学のときの学科(制御工学)では、たしか男子40人前後、女子1人(2.4%)でした。
唯一の女子だった人も途中で辞めて(転校?)しまいまして、そうなるよなぁと当時感じたことを思い出しました。
これから制度化・義務化されるものは?
以下のうちで今後制度化・義務化されるものはどれでしょう?
正解は・・・2です。数年後に実施される「こども誰でも通園制度」と呼ばれるものです。
(クイズなので、キーワードを覚えている人がいると当たっちゃうので少し表現を変えました)
大きく不足していた保育所等もだいぶ整備され、やっとここまできた!とも言えそうですね。
それに比べ他の2つは努力目標どまり。「そもそも数字目標なんてけしからん!」という声も大きいので非常に時間がかかると思います。それでも先ほど申し上げたとおり女性役員比率は到達するでしょう。
個人的には、一回義務化して、達成した後で問題点を是正するので良いんじゃない?と思ってますが、世の中そんなに簡単では無いんですよねぇ・・・
国の予算で大きいのは?(子育て編)
子育てに関係する国の予算で、以下の3つのうち大きいものはどれでしょう?
正解は・・・2の幼稚園・保育所への給付金です。
施設運営や人件費への給付だと言えます。誰もが通えるようにするには・・・やっぱりお金も掛かりますね。
ちなみに児童手当は18歳までの引き上げや3人目3万円など拡充されるため、こちらもすごい予算になってます。
ざっくり1,2人目は15,000円/月×12か月×18年=324万円、3人目はその2倍なので648万円という感じです。
国の予算で大きいのは?(女性活躍編)
女性活躍に関係する国の予算で、以下の3つのうち大きいものはどれでしょう?
正解は・・・1の女子学生の理工系分野の選択促進、育成です。リケジョを応援しようという内容ですね。
ここでは、子育てに比べてこの予算規模かぁ・・・まだ本気度が足りないのでは?という気がしたためクイズにしてみました。
女性デジタル人材育成プランは計画が出来上がっていて実行段階であるため、プランそのものに予算は掛からないのでしょうが、京大の女子枠のことがX上で炎上しているのを見ると、まだまだやることはあるんじゃない?と感じてしまったので敢えて取り上げてみました。
予算を多くすれば良いと言っているわけではありませんので、念のため。
EBPMとは?
さて、そろそろタイトルのデータ駆動型社会の話です。
民間ではDDDM(Data Driven Decision Making)、公共ではEBPM(Evidence Based Policy Making)なんて呼ばれたりします。
今回は公共寄りの話が中心のためEBPMを取り上げます。
EBPMとは、超ざっくり言うと「定量的なデータや研究結果に基づいて判断・評価しよう」ということです。
効果があったのは?(EBPM編)
以下の3つのうちで、効果があったものはどれでしょう?
正解は・・・3の夫の家事参加です!
「1兆円規模の国の政策より、家事が重要なんです!男性の方、ちゃんと家事をしなきゃだめですよ!」というオチのスライド。
これで、この後の懇親会の会話は”家事”になるなぁ、面白そう~と思ってたんですが・・・発表できず残念。
このように、データを蓄積・分析して有効性を評価することは大切だと思っています。それがEBPMです。
保育所は確かに重要で不可欠ですが、需要が大きい都市部(待機児童が存在する)しか効果が無く、日本全体の出生数で見ると”有効性は見られない”というのがEBPMでの評価結果です。
ちなみに保育所が急増したのは、みなさんご存じの「保育園落ちた日本死ね!!!」が国会で取り上げられてからです。
これが国会・マスコミで大きく取り上げられ、当時私が(国家公務員として)担っていた子育て×デジタルの政策に大きな予算がつきました。
こうやって物事が動くのが今の日本なんだなぁと実感したものです。
EBPMでは”弱いエビデンスで、エピソード型”の典型なんですけどね・・・
今回は、懇親会のクイズのネタで作ったスライドで、あくまでも皆で「何か考えよう、知恵を絞ろう!」というための内容でした。気になる箇所がありましたらご容赦ください。それでは、また!
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